さとみ
ジャカルタに住んで早くも半年が経ちました。
たかが6ヶ月、されど6ヶ月。駐在妻と言えど10年近く住んでいる方から見ればまだまだひよっこですが、3年がひとつの区切りとされる駐在期間を考えれば、もう1/6の期間が過ぎました。
半年が経ち、自分の中では「少し慣れた」という感覚が生まれました。
雨季と乾季の気候の変化も経験し、病院の場所も把握し、全く勉強してこなかったインドネシア語も、駐在妻が日常生活で使う初歩的な単語は分かるようになりました。
移住して半年の今だからこそ、移住初期の悩みを振り返りたい!新米駐在妻さんに届け!
焦る気持ちは分かるけど、焦らなくていいんだよ。という事が伝わればいいなと思います。
想像以上のストレス?新米駐在妻が抱える理想と現実
語学力0でコミュニケーションが取れない
あらかじめ移住先の語学を勉強した人は、ある程度のトラブルを回避できるかもしれません。私は「ありがとう」と「おはよう」くらいしか言えないレベルで生活をスタートさせたため、まず躓いたのはここです。
- スーパーの店員さんの「メンバーカードある?」「袋いる?」すら聞き取れない
- タクシーの運転手のイレギュラーな質問が分からず、違う場所で降ろされる
- Gofoodを使ったらかかってきた電話の内容が意味不明
何度Google翻訳にかけては、返答も翻訳で打つをしたことか。近くのインドネシア人に助けてもらう手もあるんですが、助けてと声をかけるのも億劫。
最初の2ヶ月は専属ドライバーさんがいなかったので、相手が何を言っているのか全く分からない状況が本当に辛く、外出するのがどんどん億劫になっていきました。
働けない事にモヤモヤする
日本ではガッツリ正社員として働いていました。「泣く泣く仕事辞めて移住してきました」とも、「仕事辛すぎ辞められてラッキー」とも思っていなかったので、自分が働けない状況に置かれることのストレスなんて想像もしていませんでした。
ちょっともったいないけれど、後ろ髪引かれる思いというほどでもない、いい意味でそこはラッキーだったのかもしれません。
それでも、働けないこの状況が悔しいのか、辛いのか、自分がどうしたいのかも分からないのに大泣きして騒ぐことが何回もありました。
- 日本で働いていた時間をどうやって過ごせばいいか分からない
- 社会から遮断されたような気持ちを紛らわすコミュニティもない
- 夫の収入に頼るしかない状況を受け入れられない
さとみ
すぐに体調を崩す
朝洗濯をしたらジムに行って汗を流し、昼は友達とランチか、プールサイドで本を読んでもいい。夜は「#おうちごはん」としてインスタに載せられるようなこだわりご飯を作る…!
せっかくの(きっと期間限定)専業主婦なのだから、こんな生活をしてみたい!と掲げた理想はどこへ行ったのやら。
雨季は謎の頭痛で起き上がるのもしんどい プールサイドで本を読んだら汚染された空気を吸い過ぎて喉を傷める 原因不明の蕁麻疹を発症するなど、こちらでは月1で病院に駆け込み、薬漬けになる事に悩みました。
「日本では健康体だったのに」と感じたり、病院に行っても結局原因が分からないから気を付けようもない、という状況に落ち込みました。
半年経過した今だからこそ言えること
焦らなくても話せるようになる
その土地の言葉を、移住前に勉強する意欲があるならした方がいいし、その意欲があるだけで素晴らしいと思います。
けれど必須でもないかなと。ジャカルタに住んでいる駐在妻さんのほとんどが、すぐにインドネシア語語学学校に通って(あるいは家庭教師をつけて)、日常生活に必要な言葉を習得しているからです。
新米駐在妻が、海外で言葉で苦労せず生活できるなんて、ありえない理想を抱いていました。
生活で使う言葉はその土地で、ゆっくり焦らず学んでいけばいいくらいの考え方でいいんです。
自分の気持ちと向き合う
ちょっと固い言葉かもしれません。「自分がどうしたいのかを考える」というのもハードルが高く聞こえるかもしれませんが。
- 就労ビザに切り替えてでも働きたいと考える行動力があるか
- 人生のお正月と割り切って楽しむのか
- 帰国後のキャリアについて考える期間とするのか
帯同ビザでは働いてはいけないという事実に対して、中途半端に藻掻くのはやめた方がいいです。途中で気持ちが変わるとしても、一旦は。
私はそこが中途半端で、
- 自分で使うお金くらい自分で稼ぎたい!
- 働けないという制限が嫌だ!
- 就労ビザを取ってまで働く自信もない!
- 子供ができるかもしれない、帰国後のことは分からないから考えたくもない…
と書き出しても無茶苦茶でした。
ジャカルタには、帯同ビザから就労ビザに切り替えて収入を得ている方もいらっしゃいますし、駐妻のキャリアプランを考える機会もある。
駐在妻はこうあるべき!という決まりはない。だからこそ変えられない現実に対して暖簾に腕押しするのではなく、自分の気持ちに気づいてあげることが大事だと思います。
移住して半年、今の気持ちは
さとみ
という、割り切り6割、将来への漠然とした不安4割です。依然とモヤモヤは尽きないですけどね・・・
無理しない
移住初期は、全てのものが新鮮!
開拓しに出かけたり、せっかくだからとジムに行き、外出の予定を詰め込んだりしますが、無理は厳禁。
先輩方には「気を抜いた3か月目くらいに大きく体調を崩しちゃうよね」と慰めてもらいました。
居住歴が長い駐妻さんの情報をキャッチしたら真似をしたくなりますし、逆に後から来た駐妻さんのSNSが眩しいと羨ましかったりします。
特に駐在妻として初めて海外に移住した私は、後から別の国からスライドで来られた方のあまりの馴染みの早さが羨ましく、いろいろ真似をしようとしました。
さとみ
移住して3ヶ月は、やりたい事や行きたい所の半分をセーブするくらいの気持ちでいいと思います。
悩むことをやめたらちょっと楽しい
ジャカルタに来る前、
さとみ
としか考えていなかった私が、夫が驚くほどわんわん泣き叫んだり、無茶苦茶なことを言う未来があるとは思っていませんでした。
でも、もうちょっと早く自分の気持ちを整理できたら、気が楽にになったなと思うことを書きました。
就活の言葉を借りるなら、「自己分析」が足りていなかったなあと考えています。まあ、何度も言いますが過去の事だからこそ冷静に考えられる今の私がいるんですけどね。
また半年先、移住して1年経ったときに、自分の気持ちがどんなふうに変化しているかなあ、とも思っています。